2016年12月18日日曜日

百戦錬磨が物を言う

今まで独り勝ちだった(と思っていた)人物がいる場所に、自分と違った考え方、やり方をする人物が入って来た。
その人物は百戦錬磨のつわものだった。
百戦錬磨の人物は当たり前のことを当たり前にこなしていた。百戦錬磨の人物は、自分の事を百戦錬磨だとは微塵も思っていなかった。それらは自然に身に着いていったモノだったから。
独り勝ちだった人物は、自分の経験と知識の範疇で百戦錬磨の人物のやる事を頭ごなしに否定し、浅はかな考えで発言したり、異なった指示を出した。
百戦錬磨の人物は、それ故に、その指示通りにするとどうなるかまで見透かしていた。
それ故に、時々反論する事もあった。時には見て見ない振りをすることもあった。
軍配が百戦錬磨の人物に上がることを快く思っていなかった今まで独り勝ちだった人物は、弱犬の遠吠えをするようになった。目つきも変わって来た。
百戦錬磨の人物はそれ故に、相手がなぜそのようになったのかを分かっている。
百戦錬磨の人物は、今、自分の身を守る手段をとっている。




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