2017年5月19日金曜日

『何者』を見て思ったことを書き連ねて見た。

前々から気になっていた『何者』をアマゾンプライムで見た。

自分の好きな事、得意な事、やりたい事、成し遂げたい事を封印して、企業の好むであろう答えを用意、準備をして就活に臨む。自分という存在は1人なのに、それぞれの企業に好まれるべくいくつもの自分を創作して就活に臨む。

内定を貰って一企業で働く。そこのみで働く。その企業に認めてもらって働き始める。社会全体に認められたような錯覚に陥る。しばらくして、いくら自分なりに頑張っても昇進もままならず、承認欲求が満たされなくなる。そして特に人から認められたい欲求の強い人は心身に支障が出て来る。

生きて行くには収入(お金)が必要で、生きて行く手段として安定した一つの企業で働くことを決めたのなら、自分とミスマッチな部分が多いと分かっていてもマッチしている部分を強み、アピールしてそこで働き続ける人もいる。それでも昇給、昇進するかどうかは分からない。(このご時世、上を目指したい者もいればそうでない者もいるが)

でも、正社員という称号を獲得できたとしても、ずーっと正社員でいられる保証なんてない。会社が潰れたり、自分が病気になり戦力外通告を受けたりする場合だってある。

ここまでいろいろ書き連ねてきたけれど、そんなこんなで、いろんな事を考えても、結局はなるようにしかならない。その時はその時。その時に考えるしかない。

それならば、やりたい事、夢、これで生きて行きたいと思うコト・モノがある人はそれを目的に生きて行けば良い。それで生活するのに収入が足りないのなら副業を手段にすればいい。

特別な夢、これで生きて行くんだというものがない人は仕事をして収入を得ることを手段で生きる事を目的にすればいい。

日本の企業のほとんどが副業禁止だし、日本人のほとんどが副業していたりフリーランス契約社員のことをネガティブ思考で見ている。(あくまでも私の感想です)

ある技術を持っていても、企業に(特に大手)に就職が決まってもその専門分野を活かせる仕事が出来るという保証がない場合もあり、まったく関係のない仕事をすることになることもある。そうなる確率が高いと判断した人の中には、最初から契約社員フリーランスを選択する人もいる。浅はかな思考の人は、その選択をした人のことを就職に失敗した人とレッテル貼りをする。(多数いると思う)


以前、どこかは忘れたけれど「なぜこの企業を志望したんですか?」「なんとなく」「俺もそうだった」「わははははー」という感じの面接官と就活生のやりとりのCMがあったなぁ...
今では嘘でもその企業を熱望しているのをアピールしなくてはならない。逆に「なんとなく」といった方が正直だと思われて採用されたりして...(冗談ですよ、横道それました。)

この映画で印象に残った言葉は
 ★「頭の中にあるうちはなんでも傑作」
机上の空論、実行力のない能書き野郎、取り敢えず行動しないと始まらない、やらぬ後悔よりやる後悔的な感じだと思う。よくいますよね、御意見番的な人。自分では動かないで評論ばっかしている人。

★「内定って言葉って不思議な言葉。自分を肯定された感じ。」
その時に内定をもらって肯定されても、仕事なんてそこからがすべての始まりで、否定されたり肯定されたりです。

★「就活が得意なだけだった。何にもなれた気がしねーよ。」
その仕事が得意か、自分に合っている、望んでいた仕事かどうかは別で、本当の自分を封印して勝ち取った内定なら、なお更そう思うのかも知れない。

★「あなた自身を1分間で表現してください。」…?そんな1分間で私の何がわかるの?と思うけれど企業はその人が会社にマッチしているかどうか振り分けているつもりだけれど、それでもミスマッチは発生する。

やりたい事があるのにやりたくない事を選択させて、させられてしまう日本の空気。
空気読むってなんなの...?誰かのメンツを立てる為?自分のメンツの方が大切だと思う。
社会不適合者と呼ばれている人達がいるけれど実はその人達の方が先端の考えを持っていたりもする。
でも、これからは色んな働き方が、自分に合った働き方が認められる時代がきっと来ると思う。今、社会不適合者と呼ばれている人達の能力も発揮できる時代が来ると思う。
自分以外の何者になる必要なんてないと思う。







何者

  
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
何者 豪華版【Blu-ray】 [ 佐藤健 ]
価格:4860円(税込、送料無料) (2017/5/10時点)


  

0 件のコメント:

コメントを投稿